春の陽気に誘われてフラフラ街を歩いていたら、いきなり拉致されてしまった僕。えっ? なに? いやいやちょっとナニスルンデスカ!? …ふと我に返ると、なぜかラジオの収録スタジオに。呆然としていると、一人の美少女がスタジオに入ってきて―ま、まさか! 憧れていた人気アイドル声優の音無まどかさんじゃないかっ…。えええええっ!! なし崩し的に、そのまま二人でラジオ収録に突入してしまうのだが…。果たして、僕の運命やいかにっ!? 怒涛のハイテンポハイテンション・コメディ、ここに開幕っ。
ラブコメの王道のようなストーリーの本書。 ひょんなアクシデントからファンであるアイドルのラジオの仕事に巻き込まれ、なんとか一緒に仕事をこなしたかと思えば、今度はそのアイドルが自分の家の隣に引っ越してくることになり―― 「そんなベタな!」 と思わず突っ込んでしまうこと請け合いです。 内容的にも、突出した設定やシーンがあるわけではなく。 けれども何故か引き込まれてしまう、独特のテンポ感を持った文章。 特に、まるでラジオを聞いているかのようなリズム良いボケとツッコミが面白いと思います。小節媒体でセリフの掛け合いだけで笑わせるというのはなかなかに難しいものだが、この作品では腹を抱えて笑ってしまう場面が何度もありました。 恋愛要素も分かりやすく、素直でGood。いかにも青春! というような、男の子の憧れが詰まったストーリーが良い。 ところで、タコのくだりは無理やり1巻にねじこむ必要があったのでしょうか……?
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